4つめは、「経験からの学び」が「過度な一般化」になっていないか注意することです。
自分の経験を「過度に一般化しない」
「経験からの学び」で注意すべきは「過度な一般化」です。
個別具体的な経験からの学びは大切ですが、「過度な一般化」により、歪んだ認知が形成され、それが個別具体の事例により再強化されることがあります。
「過度な一般化」による歪んだ認知の再強化プロセスを、認知心理学で「認知バイアス」といいます。自分に都合のいい事例ばかりを使って、自身の「歪んだ認知」を再強化していないか、メタ認知する習慣をつけましょう。
とくに「日本人は○○で、アメリカ人は××だ」といった表面的属性でひとくくりにして、その特徴を単純化し、「一方的に決めつける思考習慣」がないか自己チェックします。
経験から学ぶことは必要ですが、狭い視野で限られた経験を過信しないことです。
5つめは、「越境学習」で刺激を受けることです。
「越境学習」とは、異なる世界へ飛び込んで「新たな気づき」を得て、学び、挑戦すること。
社内外の多様な領域の人々に接し、学び合うことによって、「自らの専門性の偏りや深度を俯瞰的に見る」ことができるようになったり、「自分はこういうことがやりたかったのだと発見」できたりすることもあります。
未知なる領域に足を踏み入れ、「思いもよらないような出会い」をし、自分の組織の常識が通じない世界で、「自らの意外な能力に目覚める」ことがあります。
仲間とともに学び合う経験を通して、「新たな智恵」を得ることができるのです。たとえば、いま注目されている副業・兼業でいえば、「非営利の活動をする団体の仕事をしてみる」のも1つの方法です。
それは、自身の「人生の送り方」までも含めた選択肢の広がりをもたらします。
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