もちろん、2と比べて3がまったく進化をしていないわけではない。とくに強く進化を感じるのはサーモンランで、ルール自体は金イクラを運ぶという2と同じだが、さまざまなオオモノシャケやギミックの追加、そしてオカシラシャケ「ヨコヅナ」の登場など、3にふさわしい、やり応えあるバージョンアップを達成している。
ナワバリバトルやバンカラマッチについても今後、ルールやブキなどもどんどん追加されていくであろうことから、今はまだスプラトゥーン3というゲームを必要以上に悲観する必要はない。
期待されるさらなる変化
ただ、今はまだ2との違いは小さく、さらなる変化が期待されている。期待されているからこそ、今後のアップデートで新しい遊びをユーザーに示すことができなければ、期待はやがて失望に変わってしまうだろう。
スプラトゥーン4が出るころには、任天堂ハードもSwitchから次世代機に移行するに違いない。もしかすると次世代機のローンチタイトルとして、スタートダッシュの形勢を期待されるかもしれない。間違いなくスプラトゥーンシリーズにはそれだけのポテンシャルがある。それだけに、2まで積み上げた実績を、3で失望に変えるわけにはいかないのである。
3はその華麗なスタートダッシュを遂げたが、次回作に向けた試練のナンバリングとなるだろうと、僕は予測している。

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