ビジネス現場でこそ役に立つ「人文学」の学び直し 人気ポッドキャスト「コテンラジオ」設立者に聞く
ファスト教養という言葉もあるが、入り口としては悪くないはず。だが「取りあえず教養として知っておこう」「ビジネスに活用しよう」で終わるのではなく、自身の考えが覆されるほど深く学ばなければもったいない。
人によって異なるが、ビジネスパーソンにお薦めの人文学は人類学、歴史、社会学などだ。いずれも面白いうえに新しい発見を得やすく、常識だと思っていた概念を壊すことができる。
面白がることから始める
義務感で学ぶ必要はないが、そもそも知的好奇心がない人は、あまりいないと思う。人文学は人間と社会を探究する学問群なので、スポーツや音楽など好きな領域から入っていけるよさがある。自身の常識と異なる領域の探究を進める、という点で言えば海外旅行やボランティア、普段話さない人との会話でもよい。取り組みやすく、興味のある領域から入り、学びを面白がるところから始めたい。
──お薦めの勉強法は。
私は活字を読んで頭に入れるタイプなので、番組の配信のために1つのエピソードにつき100冊以上の本に目を通して台本を作る。勉強法は人それぞれ。COTEN RADIOを、ウォーキング中や運転中に「ながら聴き」している経営者も多い。事前に旅先の歴史や文化について学んだり、滞在中に現地の暮らしや文化を感じたりするのも立派な学びだ。
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