伸びる子に必要な「6つの最重要スキル」の育て方 暗記より必要なのは哲学的な思考だ
2 まずは、子どもに共通点をいくつも挙げてもらいます。
3 共通点が挙がらなくなってきたら「両方甘いかな?」とか「両方大きいかな?」など共通点の候補を挙げて、子どもに当てはまるかどうかを考えさせましょう。
4 慣れてきたら、より共通点がなさそうなものを比べてみると難易度を上げることができます(「自転車とパン」など)。
5 子どもの考えた共通点が明らかでない場合(「リンゴもメロンも緑色」など)には、やさしく「なんで?」と聞いてあげましょう。
比較の対象から共通点を吟味することで、解釈する力と分析する力のトレーニングになります。また、共通点の説明を要することもあり、説明する力を育む機会にもなります。
スムーズに答えられる必要はない
本読みやお話をしたときに、ストーリーの一部について質問してみましょう(「どうしてキジさんは桃太郎にお供したんだっけ?」)。今した話でなくても、以前した話を思い出させるのもOKです。
はじめは答えが明らかな質問をしましょう。慣れてきたら、答えが明らかでなく可能性が複数ありうるようなオープンエンドな質問をしてみましょう。(「どうして鬼は村の人たちを苦しめていたの?)子どもといろんな可能性をあれこれと話して、答えが1つに定まらない問いもあることを示しましょう。
質問に対して、あれやこれやと当てはまるものを探すことで、評価する力をサポートできるのと同時に、オープンエンドな質問で、推論する力も鍛えられます。また、答えを説明する力の発達も促すことができます。
これらのトレーニングを組み合わせたり、少し改良したりして、子どもになじみやすいものがあれば、どんどん試してみてください。また、これらのトレーニングは、スムーズにリズムよくできることが目的ではありません。大事なのは子どもが哲学思考をするのに適した機会を作ることです。
子どもからうまい返事が返ってこなくても、長く時間がかかっても、子どもが考えているという手応えが得られればそれでトレーニングの効果は出ています。
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