子どもが勉強に向かう「10秒アクション」の威力 「まず動く」ことでやる気は後からついてくる

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次にお伝えする方法は「結果目標」ではなく「行動目標」に注目するということです。思うような成果が出ないと、「今月はあきらめて来月頑張ろう」「どうせいい点数をとれないなら、勉強しても意味がない」など、モチベーションが下がってしまいがちです。そうならないためには、結果目標ではなく、行動目標にフォーカスすることが有効です。

「結果目標」とは、「数学のテストで◯◯点を取る」「部活の試合で入賞する」「検定に合格する」といった結果を重視した目標のことです。一方の「行動目標」とは、結果を出すために必要な具体的行動にポイントを置いた目標です。勉強の例で言えば、「毎日、英単語を10個覚える」「週に数学の問題集を5ページ解く」というのが行動目標になります。

結果目標には、マンネリ化を防ぎ、緊張感を保つことができるメリットがあります。勉強がうまくいっているときは結果目標を意識することで、よりよい成績をあげられる可能性が高まります。しかし、失敗が重なったとき、もしくは外的要因で目標が達成できないことが続くと、ストレスや不安を感じやすくなり、行動が止まる原因になります。

行動目標はストレスを感じにくい

一方、行動目標は、成果、結果と関係なく、自分で決めたことをやればいいだけなので、失敗することが格段に減ります。ストレスや不安を感じにくくなるので、思うような結果が出ないときは、実行できる行動目標に置き換えていくと、モチベーションを落とさず、結果を出すための行動に着手することができるようになります。思うように成果が出ないときは、過度に結果にこだわるのをやめ、行動にフォーカスしてみましょう。

ちなみに、前述した「10秒アクション」は、行動目標を細分化したものです。行動目標を設定しても、なかなか動き出せないときは、「10秒アクション」を活用することで、着実に実行できるようになります。

なお、行動目標にフォーカスして、結果が出るようになったら、再び結果目標にもフォーカスしてください。行動目標ばかりを意識し続けると、これもマンネリ化してしまうからです。

「行動目標」と「結果目標」の両方を設定して上手に使い分けましょう。

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