子どもが勉強に向かう「10秒アクション」の威力 「まず動く」ことでやる気は後からついてくる

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この小さなアクションを活用して、行動に初速をつけ、すぐ動けるようになる方法としてお勧めしたいのが、最初の一歩のハードルを極限まで下げてみる「10秒アクション」。まず試しに10秒でできることから動いてみるのです。

やりたいこと、やるべきことの「最初の10秒はどんなことをするのか?」と考えてみましょう。勉強だったら、「〇〇のテキストを開く」といったイメージです。

小さな一歩に大きな効果

「よし!勉強をはじめるぞ!」とやる気を出さなくても、ひとまずテキストを開けばミッション達成。10秒着手してみてスムーズにいくのであれば、「1問だけ問題を解いてみる」「もう1問解いてみる」など、そのまま続けましょう。

この10秒アクションという小さな一歩でも側坐核を刺激する効果があり、その波に乗って勉強、ランニング、筋トレ、仕事、片づけなどが15分、30分続くということも期待できます。取り組むまでが大変でも、一度はじめてしまえばあとはスムーズになることも多いのです。

10秒でできるアクションは些細なことですが、10秒アクションの段階で失敗する人はほとんどいません。「失敗しない」からこそ、その後の行動につながるわけです。

まずは、「待っていても“やる気”は天から降ってこない。“まず動くこと“でやる気は後からついてくる」というメカニズムを子どもたちに教えてあげてください

子どもとしても、毎日ガミガミ言われるのはうんざりでしょうし、少なからず「早く終わらせられたら自分もラクなのに」という気持ちがあるはずですから、親のアドバイスに耳を貸すのではないかと思います。

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