私は2021年末まで長らく収監されていた朴槿恵元大統領に同情する部分もあるが、このような「合意」を国民の広範な支持なく突然結んだだけでも、「懲役1000年級の失策だ」と思えるくらいだ。
いくら「外交的ボスのアメリカ」からの要請があったにせよ、
この合意が、「日本のメインストリームで嫌韓が民主化」を果たす契機のひとつになったといえよう。だからこそ、永田町側も「韓国は国際法を守れ」というポイント一点を最大限活用して、批判を継続しているのである。
韓国政府が理解すべき「日本側の3大不満」おさらい
なお、これを裏返せば、韓国側が日本国民を意識して日本政府に声明を発表するときは、「日本政府こそ合意違反、ルール違反をしている」と指摘するほうが、日本人に聞く耳を持ってもらえるということだ。
軍艦島にせよ河野談話や村山談話にせよ、日本政府の合意違反・ルール違反は、以前のコラム「『韓国に怒ってる日本人』に多い、超残念な4大誤解」で指摘したとおりだ。
しかし、韓国政府はたいてい具体的なポイントを指摘せずに、「日本は反省せよ、謝罪せよ!」と、それはそれは無駄にやかましいのである。
韓国側は、不必要に日本側の怒りを刺激する自爆行為を避けるためにも、日本側にある「謝罪疲れ→被害者意識→過去の合意反故への怒り」を、少なくとも認識してほしいものである。
なお、「こんなコラムを書くから嫌韓派が増える」というご指摘がこれまでヤフコメなどでなされてきたが、私の文筆活動は果たして、「両国の相互理解」に貢献しているのだろうか?
本日のコラムのように、日韓双方の問題点と美点を忖度無しに書いている「日韓関係の教科書」にご関心いただける方は、ぜひ「そっか、日本と韓国って、そういう国だったのか」と検索していただきたい。
「片方の国の右派」を喜ばすために隣国をこき下ろして溜飲を下げる「寒い寒い本」に呆れておられる人は、「国際的な教養ある日韓論」に触れる偉大な一歩を、最近では好感度が上がり「俺たちのムギムギ」
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