これに絡んで2番目に考えなければならない現代日本人の韓国への不満は、「日本が、反日韓国に世界中で貶められている」という被害者意識に起因している。
どこの国でも、自分の国を褒められたら嬉しいし、批判されたら腹が立つものである。
それが事実であろうとなかろうと、批判されたら相手を否定したくなるのが人情であろう。
とくに日本は連帯感と集団主義が強い国で、よって「日本の恥になるような史実」への心理的反発は強い。
とりわけ右派層のなかでは臭いものには蓋をするか、水に流すことで「世界に愛され、称賛される日本像」を護ろうとする傾向が強いのだ。
そんなときに、「韓国が世界中に慰安婦像を建てて日本を貶める」や「旭日旗を戦犯旗として日本を貶めている」という言説が広められ、韓国に対する「日本こそが被害者だ」という反発が、急速に浸透してきた。
もはや失笑!一部の「こじつけがましい対日批判」
実際に私が見ていても、韓国から聞こえてくる声に、違和感を持つことが少なくない。
大人気を博した映画『鬼滅の刃』の主人公のピアスを旭日旗と同じデザインだといって韓国国内での放映前に修正させたり、2021年の東京五輪でとある競技のコースに旭日旗に似たデザインがあると批判したりと、傍から見たら笑ってしまうような指摘で、日本を下手に刺激する人が存在するのだ。
そのうち「初日の出」を見て「日本の軍国主義の象徴……」などといって猛抗議を始めるのではなかろうか。
韓国側は「『行きすぎた批判』で全体的な信頼性を毀損する」という「自爆行為」に、気づく必要があるだろう。
上記のような批判は、ごく一部の人の主張だが、日本から見れば、韓国人全体がそんなポイントに固執しているかのような印象につながっているのだ。
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