5つめが、「慣れ」と「信頼感」です。
日本人の国民病ともいわれる「花粉症」ですが、この防止に効果があるとして、マスクはもともと広く使われてきました。新型コロナの感染防止にも効果を発揮し、世界と比べても、死者の数は大きく抑えることができたわけです。
こうした「慣れ」と「信頼感」は、もはや日本人のDNAに刷り込まれていると言ってもいいでしょう。
そして、6つめが、日本の“お家芸”である「ザ・同調圧力」です。
マスクは必要ないはずの屋外でもなかなか外せないのは、「マスクをしなければどう思われるだろう」「白い目で見られるのでは」という「過剰な自意識」が働いてしまうことも一因でしょう。
どうしても、ほかの人の行動に自分を合わせてしまう。この日本独特の「見えない圧力」に逆らうのは容易なことではありません。
どうやって日常生活を取り戻していくのか
これらの複層的な理由から、日本人が「マスク信仰」から解き放たれることは容易ではなそうです。
「メリットとデメリット」「リスクとベネフィット」を勘案したうえで、「外す自由」と「つける自由」をどのように担保し、どうやって、日常生活を取り戻していくのか。これから議論が必要になってくることでしょう。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら