日本人「マスク外す日」、永遠に来そうにない6理由 世界で異例!「深刻な副作用」もなぜ着用する?

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【要因5】花粉症や感染症対策における「慣れ」と「信頼感」

5つめが、「慣れ」「信頼感」です。

日本人の国民病ともいわれる「花粉症」ですが、この防止に効果があるとして、マスクはもともと広く使われてきました。新型コロナの感染防止にも効果を発揮し、世界と比べても、死者の数は大きく抑えることができたわけです。

こうした「慣れ」と「信頼感」は、もはや日本人のDNAに刷り込まれていると言ってもいいでしょう。

【要因6】「過剰な自意識」が働く、日本の“お家芸”「ザ・同調圧力」

そして、6つめが、日本の“お家芸”である「ザ・同調圧力」です。

マスクは必要ないはずの屋外でもなかなか外せないのは、「マスクをしなければどう思われるだろう」「白い目で見られるのでは」という「過剰な自意識」が働いてしまうことも一因でしょう。

どうしても、ほかの人の行動に自分を合わせてしまう。この日本独特の「見えない圧力」に逆らうのは容易なことではありません

どうやって日常生活を取り戻していくのか

これらの複層的な理由から、日本人が「マスク信仰」から解き放たれることは容易ではなそうです。

「メリットとデメリット」「リスクとベネフィット」を勘案したうえで、「外す自由」と「つける自由」をどのように担保し、どうやって、日常生活を取り戻していくのか。これから議論が必要になってくることでしょう。

岡本 純子 コミュニケーション戦略研究家・コミュ力伝道師

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おかもと じゅんこ / Junko Okamoto

「伝説の家庭教師」と呼ばれるエグゼクティブ・スピーチコーチ&コミュニケーション・ストラテジスト。株式会社グローコム代表取締役社長。早稲田大学政経学部卒業。英ケンブリッジ大学国際関係学修士。米MIT比較メディア学元客員研究員。日本を代表する大企業や外資系のリーダー、官僚・政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチ等のプライベートコーチング」に携わる。その「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれる。2022年、次世代リーダーのコミュ力養成を目的とした「世界最高の話し方の学校」を開校。その飛躍的な効果が話題を呼び、早くも「行列のできる学校」となっている。

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