
入籍したばかりの妻が、酒を飲むと豹変し暴言を吐くという相談に対する鴻上さんの回答は(写真:ponta/PIXTA)
今年入籍したばかりの新婚の男性から鴻上尚史さんへの人生相談。普段は笑いのたえない居心地のいい関係の夫婦だが、酒を飲むと妻が豹変。暴言を吐き続けるのが苦痛と悩む夫に鴻上さんが解き明かした「夫婦を救う唯一の方法」とは。『鴻上尚史のほがらか人生相談』から一部を抜粋でお届けする。
【相談】今年入籍をしたばかりの妻が、酒を飲むと暴言をはきます(30歳・男性 カッツェ)
今年入籍をし、同居を開始しました。周囲から「新婚さん」とひやかされますが、早くもしんどさを感じています。理由は、酒に酔ったときの妻の苛烈な暴言にあります。
日頃は笑いの絶えない良い夫婦だなと居心地のよさを感じていますが、酔ったときに時折、彼女が突然怒りを爆発させ、どんな謝罪や弁解にも耳を貸さず、ただただ私をなじる時間が続くのがたまらなく苦痛です。
本人は暴言の詳細を翌朝には半分以上忘れている
爆発のきっかけはその時々で違います。過去の交際相手に浮気されたから私のことも信じられないとか、過去に経済的に苦労して生きてきたから私の金銭感覚を疑うとか、彼女が自分の過去という色眼鏡を通して私を見たときの日常の不信や不満が蓄積され、暴発するようなのです。
私は妻に激情のまま怒るということをしたことがなく、初めて暴言を浴びた一夜は「キモい」だの「お前と結婚して失敗だった」だのと指輪まで突き返され、ショックで家を出ました。しかしさらに恐ろしいのは翌朝です。本人は暴言の詳細を半分以上忘れ、「ちょっと言い過ぎた」くらいの認識で少し謝罪して仲直りできるものと思っていたのです。
トピックボードAD
有料会員限定記事
キャリア・教育の人気記事