もし、働いてないか、職場は平穏なら、今まで生きてきた人生に、いまだ癒(い)えず、かかえきれない何かが心の奥底にあるのではないでしょうか?
または、カッツェさんとの関係に関して、言いたくても言えない何かがあるのでしょうか?
いずれにしても、奥さんは何かを激しく抑えているからこそ、お酒の力を借りて爆発しているのではないかと、僕は考えます。
飲酒でストレスを発散しているのかもしれない
「元々大の酒好きなのに禁酒を強いるのが申し訳ない気持ち」と書かれていますが、奥さんがお酒が好きなのは、ふだん、自分が言えない気持ちをお酒の力を借りて言えるから、という理由も大きいと思います。
「本人は暴言の詳細を半分以上忘れ、『ちょっと言い過ぎた』くらいの認識で少し謝罪して仲直りできるもの」と思っているということは、今まで、そうやってストレスを発散し、生きてきたという可能性が高いと思います。
奥さんは、そうやって、抑圧された人生を生き延びてきたのです。
言わなければいけない時に言わないで、後々、爆発して心の帳尻を合わせる方法です。面と向かって言いにくいことを言うのは激しいストレスです。そこをスルーして、関係のない夫で爆発するのは、一種の楽な生き方です。人間は、楽な方法を見つけると、それを繰り返してしまうのです。
奥さんの爆発を録画して、見せたことはないですか?
あなたはこんなことまで言っているのだと知らせることは、爆発の大きさを本人に知らせることになります。それは本人にとって、自分の抑圧を自覚する、とても有効な方法です。
カッツェさんの対応は素晴らしいと思います。
夫婦は、他人が一緒になるのです。
予測のつかないことが起こるのはあたり前です。価値観が違うのもあたり前です。
そういう時、やることは、話すことです。話すことしかないと言ってもいいです。
よく離婚の理由で「価値観の違い」という言葉が出てきますが、他人同士なのだから「価値観が違う」のはあたり前だと僕は思っています。
重要なことは、「価値観が違う」ということを前提に、関係を続ける意志があるのか、ないのかということです。
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