YouTubeが出しているYouTubeショートはインドで2020年9月に初リリースされました。TikTokがインドから撤退したばかりだったことにYouTubeが目をつけたようです。YouTubeショートは今年の7月にMAU15億人を突破と、順調に利用者数を伸ばしています。依然として縦型短尺動画の主力はTikTokですが、TikTokとYouTubeショートをうまく活用しているクリエイターが増えています。
570万人の登録者数を持つ「バヤシTV」は低糖質メニューを中心に動画をあげているクリエイターです。彼はもともとTikTokでフォロワーを増やし、その後同様のコンテンツをYouTubeショートにも展開し、一躍人気クリエイターとなりました。高クオリティな撮影と、料理という非言語でも伝わる内容から海外の登録者も伸ばしています。
同じく海外にファンを持つ「Sagawa/さがわ」もTikTokとYouTubeショートの両軸で活用して登録者数を伸ばしており、TikTokは300万人、YouTubeは1190万人もの登録者数となっています。「Sagawa/さがわ」は体を張った短尺おバカネタ動画を出し続け、非言語でも伝わるキャッチーさが海外の子どもたちを中心に人気を呼んでいます。
1分前後の縦型短尺動画は、音や表情などの「非言語的」な部分をフックに、海外にも届けることができるのが魅力です。いまは一部のクリエイターが海外でも流行るという実績を作っていますが、今後戦略的に海外向け縦型短尺動画の発信を行う会社や商品も出てくるだろうと思っています。
また、国内で人気のYouTuberでもYouTubeショートを活用している事例が出てきています。縦型短尺動画さえ作ればInstagramリール・YouTubeショート・TikTokと3つものプラットフォームに展開ができます。現状、TikTokでウケやすいものはリールでもショートでもリーチしやすくなっています。
そのため、ショート動画はプラットフォームによって出し分けするのではなく、すべてのプラットフォームにとにかく出すことが大事です。それぞれの特徴はあまり意識せず、とにかくまずは縦型短尺動画を作って出してみる、というアクションが大切です。
企業活用にはYouTubeよりTikTokから?
もし企業の方にYouTubeとTikTok、どちらから始めたほうがいいですか?と聞かれた場合は、「どちらもやるのがベスト」としたうえで、、強いていえばTikTokから始めるほうがいいと伝えています。YouTubeは動画のクオリティーや伸ばすためのコツが必要で、見られるチャンネルに育てるまで結構な根気がいります。一方でTikTokは、アプリ内でも簡単な編集機能が備わっているので制作コストが抑えられますし、人的リソースも少なくて済みます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら