人間関係で「燃え尽きた人」に足りなかった視点 自他の境界線を引けないと搾取されるばかりだ

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保身に走りがちな人は、あなたの話を聞きません。あなたの言葉を自己流に解釈して、答えをこしらえます。その答えは、あなたではなく、彼らの側に立ったものです。こういう人は、自分の要求を満たしたいとしか考えていないので、あなたの変化に反発します。しかし、心地よい人間関係とは一方だけが得をする関係ではありません。両者の望みは、等しく尊重されるべきなのです。

自己保身的な反応は、次のようなときにも見られます。

・頼みごとをして、あなたの要求をひるがえす
・自分の行為について説明する
・攻撃された、とあなたを非難する
・過去の振る舞いを引き合いに出して、あなたの要求について口出しする
【自己保身的な人と話すときのコツ】
・相手ではなく、自分の話をする。主語を「私」に
・話し合うときは1つの問題に絞る
・あなたの境界線を話すときに、相手の過去の問題を持ち出さない
・どう「感じる」かを伝える。「あなたが……と、私は……と感じる」というように
・言いたいことは、思った直後か、できるだけ時間を空けずに伝える。数日や数週間、数カ月も問題をくすぶらせない
・相手に合った伝え方を考える。直接話しづらいなら、メールで。もちろん、内容によっては直接話す方がいい場合もある。でも、相手と顔を合わせて一線を引くのが難しそうなら、必要に応じてどんな方法でも伝えるべき
音信不通になる

何の断りもなく交流を断ち切ったり、姿を消してしまったりするのは「ゴースティング(音信不通)」と呼ばれる行為で、境界線に対する不健全な反応です。これも、受動的攻撃の1つと言えます。反対意見を言葉で表明するのではなく、行動でどう感じているかを示しているわけです。あなたの要求を聞いた直後か数日後に起きがちで、たいていはあなたに罰を与えたい意図があります。

メールを読んでいるのに返事をしない

たとえばキムが「今週末は手伝えない」と言ったとします。その後、いくらキムがいつも通りメールをしても、返事が来ない、という具合です。既読がついているので、メールを読んでいるのはキムには分かっています。

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