人間関係で「燃え尽きた人」に足りなかった視点 自他の境界線を引けないと搾取されるばかりだ

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「動揺しているみたいだね。この間の私の話について、ちょっと話せるかな?」と、今あなたが問題視している内容をはっきりさせてください。なぜそんな態度をとるのか、問いただしましょう。なぜ線引きをするに至ったか、理由を話してもいいかもしれません。たとえば「私はプレッシャーに押しつぶされそうで、これ以上何かを抱え込むのは無理だと思ったの」などと話してみてください。

受け入れる

あなたの境界線の話を聞いて受け入れてくれることが、問題に対してもっともふさわしい反応であり、それは円滑で互いを尊重し合う人間関係を築けている証拠です。こういった間柄なら、キムの友達は「伝えてくれてありがとう」と言うでしょう。そして、キムも友達の手伝いから逃れられます。誰も傷つかず、不当な思いもしません。

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他者との間に境界線を引くことには多くの不安が伴いますが、私の経験上、ほとんどの人が快く受け入れてくれています。もしも相手の反応が気分を害するものだったら、そもそももっと早くに線引きをするべきだったのでしょうし、今からでもその人との関係を見直すべきでしょう。あなたの望みを充分に満たしてもらえる関係だったのかを考え直すときなのです。

これまで、問題をあまりにも長く先延ばしにしてきた人は多いのではないでしょうか。もしかしたら、あなたにとっての問題は、頼みを引き受けておきながら、「なぜ自分に頼むんだ」などと他人を恨んでいることかもしれません。あるいは、あなたが聞きたくない話を人がしてくることかもしれません。

境界線はトラブルの解決策になる

境界線は、人間関係における大半のトラブルの解決策になります。けれども、両者がそれぞれの立場からその設定に関わり、尊重する必要があります。

【不健全な人間関係のサイン】
・話を聞いてくれないので、あなたの要求を伝えられない
・もっともな頼みをしても、応じてもらえない
・精神的、肉体的、あるいは性的な虐待がある
・やり取りをしたあとは、たいてい悲しくなるか、怒りを覚えるか、疲弊するか、失望する
・一方的な関係で、あなたは与え、相手は受け取るだけ
・互いを信頼していない
・不適切な言動を改めるように言っても拒否される
・何らかの依存症を抱えており、あなたにも害が及んでいる


一般的に境界線が必要とされる場面

境界線の問題を認識し、要求を正しく伝え、行動で示す方法を学んだら、次は人生のさまざまな場面において実行に移していきましょう。

ネドラ・グローバー・タワブ セラピスト

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ねどら・ぐろーばー・たわぶ / Nedra Glover Tawwab

リレーションセラピストとして12年人間関係療法を実践しているカイドスコープカウンセリング創始者。NYタイムズ、ガーディアン紙にも登場し、メンタルヘルスにかんするインスタ発信が話題。フォロワー100万人。

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