研究で判明「移動中や旅先で仕事がはかどる」理由 「環境を変えるだけ」で作業効率が劇的に上がる

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やるべきことを後回しにしてダラダラしてしまう。そんなダラダラをなくすために、誰でもできる「すぐやる」コツを紹介します(写真:KiRi/PIXTA)
仕事や人生がうまくいっている人に共通するのは、「すぐやる」ということです。
一方で、やるべきことをいつまでも後回しにして、後悔ばかりしている人もいます。
その差は、一体何でしょうか。
「世界一受けたい授業」(日本テレビ)に出演した明治大学の人気教授、堀田秀吾さんが、「どうすればすぐに行動できるのか?」を考察しながら、科学的に行動力を上げる方法を集めた書籍『世界最先端の研究が導き出した、「すぐやる」超習慣』を出版しました。
ここでは、本書から一部抜粋し再構成のうえ、誰でもできる「すぐやる」コツを3回にわたって紹介します(今回は1回目になります)。

やろうと思っていたことを後回しにして、ソファでダラダラしてしまうことありますよね。想像してほしいのですが、なぜソファでダラダラしてしまうのでしょうか。

それは、「ソファがあるから」です。

もしソファがなければ、少なくてもソファでダラダラすることはなくなりますよね(その代わりにベッドでダラダラしてしまう人もいるでしょうけど)。

実は人間の意思決定は、環境に左右されるところがとても大きいのです。

ファストフードのイスが硬い訳

某ファストフード店のイスは意図的に硬く、座りづらいデザインにしているといいます。なぜなら居心地がいいと、人はそこに居座り続けてしまうからです。

ファーストフード店のように回転率を重視するお店からすれば、長居するお客さんをなるべく減らしたい。そのため、居座りづらくするように硬く、座りづらいデザインにしているのです。

また、ごみ箱の横などに「家庭ごみの持ち込み禁止 監視カメラ作動中」といった張り紙があるだけで、家庭ごみを持ち込む人が激減したといったケースもあります。車を運転していてお腹が空いたとき、なんとなく車を止めやすい飲食店に入ろうと思ったりしませんか? 高い月謝を払ったからには、英会話やスポーツジムに多く通いたいと思いませんか?

このように、人間の意思決定は、自分たちが考えている以上に環境に「妥協」する形で行われています。

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