「1500円の食事代が割り勘」に憤る婚活女性の主張 「せこい」「ケチ」だけではない?意外な理由とは

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「あまりにも現実を見ていない気がして。『貯金がこれしかなかったら、結婚式もできないし、新婚旅行も行けないし、新居も借りられないんじゃない?』って言ったら、『結婚するって言ったら親が援助してくれるし、みーちゃんのお給料と貯金があるでしょ』と。35歳の男がこれから独立して家庭を持とうとしているのに、親や私のお金をあてにしていることに、あきれました」

結局、みわの両親もこの結婚には大反対。2人で話し合った結果、婚約を解消することになった。

「結婚するなら、経済的観念のしっかりした人がいいです」

みさき(30歳、仮名)は、たつや(28歳、仮名)とかずひで(30歳、仮名)と同じ時期に見合いをし、2人同時に仮交際に入った。

たつやは、年下ながらデート代をすべて負担してくれていた。みさきは気を遣い、食事代や映画代など、その都度出そうとしたそうだか、決して受け取らなかったという。一方、かずひでとのデート代は、きっちり割り勘だった。

1カ月半が経った頃、たつやの相談室から「真剣交際に入りたい」という申し入れがあった。そのことをみさきに伝えると、こんな返事が返ってきた。

「2人ともすごく誠実で良い人なんですが、かずひでさんのほうが一緒にいて気を遣わなくて済むし、私が自然体でいられるんです。ここでたつやさんの真剣交際を受けたら、かずひでさんをお断りしないといけなくなるので、もう少しお二人とデートを重ねて、お人柄を見てもいいですか?」

そこで、たつやの相談室には「もう少し仮交際のまま、お付き合いを続けさせてください」と連絡を入れた。

ほどなくして、今度はかずひでの相談室から、真剣交際に入りたいという申し入れがあった。それを伝えると、みさきは迷わずに言った。

「たつやさんはお断りして、かずひでさんと真剣交際に入ります」

そして、そこから2カ月後にかずひでがプロポーズをし、みさきはそれを受けた。成婚退会をするときに彼女は言っていた。

おごる男性より割り勘男性を選んだ

「たつやさんは、年下なのにデート費用を頑張って払ってくださったのには、誠実さと男気を感じました。人としてはすごく素敵だと思うけれど、それと男性として好きになる恋愛感情は、別ものなんですよね。かずひでさんのことは男性として好きになったし、結婚しても同じ目線で、イコールな立場で生活ができる気がしたんです」

それぞれのカップルの婚活におけるお金事情、いかがだっただろうか? 

人によってお金に対する考え方はさまざまだ。ただ、結婚する相手は、お金に対する価値観が一緒の人を選んだほうが結婚生活がうまくいく。

お金の使い方は、その人の人間性を映し出す鏡のようなものではないかと思う。おごられることが当たり前だと思っている女性や、むだなお金はビタ一文使いたくないと思っている男性を、結婚相手に選ぼうとする異性は、おそらく少ないのではないか。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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