「1500円の食事代が割り勘」に憤る婚活女性の主張 「せこい」「ケチ」だけではない?意外な理由とは

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こんなケースもある。さとえ(37歳、仮名)は、あきひこ(44歳、仮名)とお見合いの後に交際に入った。あきひこは、お見合いではスマートに2人分のお茶代を支払った。そして、初デートは週末に都内でランチをしたのだが、その後にさとえは交際終了を出してきた。

その理由が、こうだった。

「お見合いでお茶をごちそうになったから、お礼にちょっとしたお菓子を持っていったんです。ランチはカジュアルなイタリアンのお店でしたが、そこが割り勘でした。7つ年上の男性がお土産をちゃっかり受け取った後に、1500円程度の食事もごちそうしてくれないのかなって、ちょっとガッカリしちゃいました。

あと、靴とバッグがボロボロだったんです。お見合いのときはスーツでわからなかったけれど、おしゃれとか食事には、お金を使わない人なんだと思いました」

お茶や食事をごちそうするというのは、どういうことか。それは、相手をもてなす気持ちのあらわれだ。まだ結婚するかどうかもわからない相手だからこそ、もてなすことであなたとの関係をこれからも大切にしていきたいという気持ちを伝える。

たとえおごってくれたとしても…

きみえ(35歳、仮名)は、あきら(37歳、仮名)と交際に入って、初めての食事デートに出かけた。あきらは「仕事で行ったことのある、雰囲気のいいレストランを予約しておきました」と、LINEをくれた。

ファッションビルの最上階にあるそのレストランは、外の景色が見渡せる素敵なところだった。

メニューが運ばれてきた。そのメニューは観音開きになっており、Aコースがサラダとパスタに飲み物がついて1500円、Bコースがそこにデザートがついて1900円、Cコースがサラダ、肉か魚のメイン料理、デザート、飲み物がついて2500円、Dコースがサラダ、パスタ、肉が魚のメイン料理、デザート、飲み物がついて3500円と、4段階に分かれていた。

そのメニューを見ながら、あきらはCコースとDコースの面はパタンと閉じて、AコースとBコースだけが見えるようにしたメニューをきみえに渡して、言った。「何にしますか?」

その食事デートを終えて、きみえはあきらに交際終了を出した。そのとき私に言った。

「そうやってメニューを見せられたときに、“あ、高いコースは食べられないんだ”と思ったんですよね。もちろん、一番高いコースを頼むつもりはなかったし、『あきらさんは、どれにしますか?』と聞いて、それに合わせるつもりでいたのだけれど、高いコースのほうを閉じてしまったのを見て、なんだかセコイ男だなって」

結局その日は2人でBコースを頼み、男性側が支払いをした。取引先の人と訪れたことがあるレストランなら、メニューの値段設定もわかっていたはずだ。せっかくごちそうをしたのに、自分の評価を下げてしまった例だ。

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