DJ KOOさん、60歳過ぎてからも人生を楽しむ極意 YouTubeからTikTokLIVE、盆踊りのDJまで

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DJ KOO:『BOY MEETS GIRL』みたいな曲をつくることが、TRFらしいということなのか。進むべき方向がわからなくなってしまった。そこで、ダンサー、ボーカル、DJ、それぞれがもう一度自分に立ち返り、自分のやるべきことをしっかり築くことにしました。

活動休止期間も、年に1回、「a-nation(エイ・ネーション)」というエイベックスのライブイベントにみんなで出演していました。年に1回だけども、5人が集まって定番曲を披露すると会場が1つになる。「これがTRFだ」という手ごたえを感じて、「もう1度みんなでやってみよう」ということになった。あの会場の一体感こそが何よりの5人の絆となっています。

DJがクラブを飛び出している時代

──5人だけの絆ではなく、5人と会場の観客が一体となったことが絆となっているというところがいいですね。お客さんや会場の空気を大切にしていらっしゃることがよくわかります。

DJ KOO:DJの仕事ってコンサートと違って、お客さんは僕を見に来ているわけではないんですよ。職場や学校と違う非日常を求めて踊りに来ている。

その人たちのために選曲をして、最後に「今日は来てよかった。明日から頑張れる」と思っていただくことがDJの仕事。DJがカッコいいと思う曲ばっかりかけても、お客さんが踊っていなかったらそれはいいDJとは言えません。

主役はお客さんなんです。だから、東京では東京の、大阪では大阪のお客さんが好みそうな楽曲を必ず入れるなど、その場に合った選曲をしています。

最近は、TikTok LIVEでも90年代のJ-POP中心にDJ配信をしています。TikTok LIVEって若い人が多そうだと思うじゃないですか。30代、40代、50代のリクエストが結構多いんですよ。それは自分でもびっくりしています。画面越しでもお客さんへのレスポンスが自然にできるようになりました。

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