DJ KOOさん、60歳過ぎてからも人生を楽しむ極意 YouTubeからTikTokLIVE、盆踊りのDJまで

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──TikTokの影響で、若い世代にも懐かしい曲がはやっていると聞きます。近年は音楽の世代や年代に境界線がないようになっていますね。

DJ KOO:面白いですよね。シティ・ポップもまた盛り上がってきているんですが、それもTikTokやYouTubeで、海外の方が「日本のJ-POPを歌ってみた」といった動画を投稿してバズった影響のようです。僕の配信も、世界の人たちは僕が60だろうが何歳だろうが、そんなことは気にしてない。その人が何をやっているかを見てくれています。

──クラブからTikTokへ、DJの活動は広がっているんですね。

(写真:エイベックス提供)

DJ KOO:今、DJがクラブのフロアを飛び出していってる時代なんです。企業内のパーティーだったり、地域のお祭りやイベントだったり。そういうところにクラブの音楽だけをやっているDJが行っても、なかなか盛り上がらない。アニソンをかけたり、TikTokではやっている曲や90年代のJ-POPをかけたり、いろんな曲をいいバランスでかけて、最後は1つになれるようにする。

ゲームやアニメ、アイドルなどいわゆるオタク文化のイベントも多く、そういうところにいてもおかしくないような自分づくりは意識しています。毎日、ネットをチェックして、「あ、トレンドでこれが上がっている。何だろう?」と思って見ることは、もう仕事というより生活ルーティンとなっています。

マレーシアの有名YouTuberと共演

──ベテランになってもなお、日常のインプットを欠かさないからこそ、さまざまなジャンルでアウトプットできるんですね。

DJ KOO:盆踊りでのDJも始めたんですよ。マレーシアなどで日本の盆踊りがすごくはやっていてフェスのようになっているんです。だったら本家の日本ももっと盛り上がらなくてはと思って、やぐらの真ん中にDJブースをつくって、日本盆踊り協会さんと組んで、新しい楽曲に盆踊りの振りをつけてもらって各地でやらせていただいています。

それが海外でも取り上げられて、マレーシアの有名なタレントでYouTuberのNamewee(ネームウィー)さんから『BOY MEETS GIRL』の盆踊りバージョンをつくらせてほしいと連絡をいただき、日本で一緒にプロモーションビデオを撮りました。日本の文化を今の現代目線と融合して出していくことで世界の懸け橋になれるんじゃないかということはすごく感じています。

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