オンラインで「仕事と勉強」のやる気を出すコツ 「自分が集中しやすい物理的な環境」を整える

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大きな目標であっても、細分化して1回に越えるハードルを小さくして、リズムを作っていけば、集中を切らさずに達成できることも多いのです。資格試験ならば、「参考書を1冊やりきる」という大きい目標を立てるのではなくて、「参考書を毎日30分間開いて、できる範囲をやる」など小さな目標に落とし込んでいきましょう。

そして、目標を細分化したら、次にやってほしいのがご褒美を設定することです。多くの人は「勉強=必要なのはわかるけれども、できればやりたくないもの」と考えがちです。だから、「今日は勉強しなければ」と思うことすらストレスになってしまうこともあります。

そのイメージを変えるためにも、「30分間、仕事をしたら、好きな曲を1曲聴いてリラックスする」「参考書を3ページやったら、好きな動画を15分見る」「机に2時間向かった後は、好きなお菓子を食べる」など「目標」と「ご褒美」をワンセットにしておくと、「勉強=イヤなもの」という印象がやわらいでいき、取っかかりやすくなります。ご褒美はできるだけ自分のテンションがあがるものを用意しておくことが大切です。

音声や動画を通じて勉強する

そして、ひとりで机と参考書に向き合っても、勉強がはかどらないという人は、ほかの教材に頼ってみてもいいかもしれません。参考書など文字からの情報は頭に入りにくいという人は、オーディオブックやYouTubeなどの動画教材を使って、音声や動画を通じて勉強するのもいいでしょう。オーディオブックやYouTube動画については、なにか別の作業をしていても耳から情報を入れることができるので、空き時間を勉強時間として活用することができます。

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勉強法に正解はありません。まったくはかどらなくても、「自分はダメなんだ」と思わないでください。それは、自分にとって相性がいい方法が見つかっていないだけ。きっとハマるものは見つかるので、積極的に探していきましょう。

ただやる気がわき出てくるのを待っているより、小さな行動を起こしてみることをお勧めします。

大野 萌子 日本メンタルアップ支援機構 代表理事

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おおの もえこ / Moeko Ohno

法政大学卒。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ資格認定機関)代表理事、産業カウンセラー、2級キャリアコンサルティング技能士。企業内健康管理室カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメントなどの分野を得意とする。現在は防衛省、文部科学省などの官公庁をはじめ、大手企業、大学、医療機関などで年間120件以上の講演・研修を行い、机上の空論ではない「生きたメンタルヘルス対策」を提供している。著書に『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)がある。

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