「やる気が出ない」を即改善!東大生の凄い対処法 目標を分解し、できるところまで落とし込む

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ステップ化しようとしてみることで、「ああ、自分は何をしていいかわかっていなかったんだな」「ステップにするために、何か本とか記事とかで調べて、自分が何をするべきなのかを調査してみよう」と、細分化のための努力をしはじめることができます。

こういう「ステップにするという行為」それ自体が、「やるべきことを整理するためのステップ」だと言えるのです。やるべきことが整理できれば、あとはそのとおりに努力していくだけになるわけです。

人に頼むときは具体的な行動までセットで指示する

人に何かをお願いする場合も、これはとても重要なことです。「この仕事やっといて」と言われても、多くの人は実行に移すことができません。抽象的で何からやればいいかわからないからです。

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でも「とりあえずパソコンを起動して、このサイトにアクセスして、こういうことをしてくれる?」と言われたら、それができないという人はいないはずです。具体的な行動までセットにして指示すれば、行動に移しやすいのです。

もっといえば、何か仕事を実行してもらう前に「具体的な行動のステップを作ってみて?」とお願いしてそれをチェックすれば、相手の中で抽象的だった部分が具体的になり、行動しやすくなるわけです。

親御さんが小さなお子さんに勉強を指示するときも同じです。ただ「勉強しなさい」なんて言っても、お子さんも何をすればいいかわからないということになってしまいます。

「この問題集の、このページを解いてみよう。わからなかったら答えを見ていいから、大体10分で1問くらいのペースで終わらせて、6問終わったら今日は終わりだね」と、具体的に相手に説明することを心がけるのです。こうすれば、やるべきことが明確になり、行動に移しやすいはずです。

いかがでしょうか。やる気が出ないとき、または「やる気が出ない」と言っている部下や子どもと相対するときは、行動を分解して「ステップ」を明確にすることを心がけてみましょう。

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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