元なでしこ岩清水梓さん「出産=引退」を変えたい ママプロWEリーガーが語った「使命」とは

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「狭い世界にいると外の世界が見えなくなって、今いる世界の常識がすべてのように思えてくるんです。アスリートの世界では『出産=引退』ってまだ普通ですけど、『そんなこと、まだ言ってるの?』っていう世界も当然あるじゃないですか。

だから、自分たちにとっての『当たり前』が『当たり前じゃない』と気づけるように、海外の人たちと交流したり、異業種の人たちと話したり、そういう機会をたくさん持つといいよって後輩たちにはよく話しているんです」

出産を機にサッカーへの愛情を再確認した

昨年9月、日本女子サッカー界にもプロリーグが生まれ、より結果や責任を求められる立場となった。

「これまでは自分がやりたいと言えばプレーできましたが、プロ(リーグ)になったので、結果を出さなければクビになる、1年1年が勝負のシビアな世界です。その中でも、できるだけ長くチームに必要とされ、自分の仕事をまっとうしたいですね」

今年の秋には、36歳を迎える。スピードや体力面では若い選手に劣るかもしれないが、長い競技生活でつちかった経験や技術、コーチングなどの総合力は「自分にしかない武器」だと言う。

また、出産を機にしばらくサッカーから離れたことで、サッカーへの愛情を再確認した岩清水さん。

©TOKYO VERDY

「私、やっぱりサッカー好きなんだなって思ったんですよ。気づけばサッカーやりたいなってことばかり考えていて。だから、できるだけ長くサッカーを続けていきたい。

そして、あと何年先になるかわからないですけど、自分が引退するときには子どもにお手紙でも書いてもらいたいな。それが次の夢。

子どもももっと大きくならないと手紙は書けないから、それまでは、まだまだ私も頑張らないとですね!」

【プロフィール】
岩清水梓さん

1986年10月14日生まれ。岩手県出身。学生時代から現在所属する日テレ・東京ヴェルディベレーザでプレー。2006年にはなでしこジャパンデビュー。不動のセンターバックとして、2011年ドイツ女子W杯優勝、2012年ロンドン五輪銀メダル獲得に貢献した。日本代表では122試合に出場し、11得点。2020年3月に男児を出産後も、現役アスリートとして第一線で活躍している
■Twitter:@iwashi_azu1014

文/モリエミサキ 企画・編集/栗原千明(編集部)

『Woman type』編集部

「Woman type」は、キャリアデザインセンターが運営する情報サイト。「キャリア」と「食」をテーマに、働く女性の“これから”をもっと楽しくするための毎日のちょっとしたチャレンジをプロデュースしている。

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