東洋医学の知恵で猛暑の夏を涼やかに過ごすワザ 汗のかき方と水分の摂り方が一番のポイント

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③夏ばてに効果的なツボ

暑さで熱が体にこもって汗が噴き出るようなときは、手のひらにある「労宮」を冷やすのがお勧めです。タオルで巻いた保冷剤を握るとよいでしょう。水道が近くにある場合は、ひじから先をザーッと水で洗ってもよいと思います。

・体にこもった熱を冷ますツボ
労宮(ろうきゅう)手のひらの中心

手のひらのツボ(イラスト:おおしま/PIXTA)

予防にはお腹のツボと足のツボ

予防には、お腹のツボである「中脘」「関元」「足三里」に刺激を。夏ばて予防には胃腸を健やかに保つことが重要ですが、お腹や足は冷えやすいので、ツボ刺激で血流をよくして温めてあげます。

・お腹や足を温めるツボ
中脘(ちゅうかん)へそとみぞおちの真ん中
関元(かんげん)へその下、指4本分
足三里(あしさんり)ひざの外側、指4本分

お腹のツボ2つ(イラスト:ナミッコ/PIXTA)
足のツボ(イラスト:にしやひさ/PIXTA)

漢方では、夏の時期を健やかに過ごすことで、冬に悪化する冷えや痛み、呼吸器の症状などが好転する「冬病夏治(とうびょうかち)」という考え方があります。ぜひ、これを機に夏の養生と漢方について知り、これから迎える季節のためにも、日々を快適に過ごしていただければと思います。

平地 治美 薬剤師、鍼灸師。 和光鍼灸治療院・漢方薬局代表

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ひらぢ はるみ / Harumi Hiraji

東洋鍼灸専門学校非常勤講師、日本東洋医学会代議員。朝日カルチャーセンター、津田沼カルチャーセンターなどで漢方関連の講座を担当。明治薬科大学薬学部卒業後、漢方薬局勤務を経て、東洋鍼灸専門学校に入学。漢方治療の大家である寺師睦宗氏に漢方を、石原克己氏に鍼灸を、クリシュナU.K氏にアーユルヴェーダ医学を学ぶ。著書に『げきポカ』(ダイヤモンド社)、『舌を見る・動かす・食べるで健康になる』(日貿出版)など。You tube「平地治美・漢方チャンネル」も開設。ブログ「平地治美の漢方ブログ」。

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