仕事がデキるのに尊敬されない人に足りない視点 部下から人望を集めている人には共通点がある
3つの面を持ち合わせたリーダーは、ロジカルで、情に厚く、かつ怖さもある。「この人の期待に応えたい」「この人のために働きたい」そう思わせるリーダーは、この3つを兼ね備えたリーダーです。
あなたの周りの、人望の厚い人を思い浮かべてみてください。まさに、3つの面をすべて持っている人物ではないでしょうか。
少なくとも私が見てきた人望厚きリーダーたちは、3つの面をあわせ持っていました。優れたリーダーというのは、どこか怖さを感じる。ですが、それを上回る愛情があるので、とてつもない魅力を周囲に感じさせるのだと思います。
さあ、あなたは、この3つの面で見たら、どの面が強く、どの面が弱いですか? 弱い面が見つかったら、そこを強化すればいいのです。
正面の「理」を強化するには、「言語化」と「理由づけ」が重要です。この面が弱い人は、感覚や感性で仕事をしてしまっており、自分の考えを言葉にしたり、表現したりすることが苦手です。
なぜこの仕事をするのか、この仕事をするとどんな価値があるのか、自分が考えていることを言語化し、仕事の理由づけをする習慣をつける必要があります。
部下への声がけも有効
具体的には、「文章を書く」ことを推奨します。感覚で話す人は、その場の勢いや感情で話を進めてしまうため、言語化がおろそかになってしまいます。日々の日報や業務報告書など文章を書くときに、これは正面の理を磨くための文章作成なのだと認識して取り組むと、強化されていくと思います。
側面の「情」を強化するには、「関心を示す」「声がけ」が有効です。この面が弱い人は、あまり声がけをしていません。
「仕事の進捗は大丈夫? 何か問題ないかな?」「よく頑張っているね」そういった自分の心境や相手への関心を言葉にしていないので、非情な人と見られてしまうのです。
具体的には、「関心を持つ」ことはアクションにしにくいので、「声がけ」からスタートすることとおすすめします。
部下が今どんな気持ちなのか聞いたり、自分が相手に期待していることを言葉にしたり、関心を持っていたらするだろう言葉を口にすると、部下が生き生きとうれしそうに仕事をしだすことに驚かれると思います。
上司に関心を持ってもらうことで、部下はモチベーションが急激に高まるのです。
そんな部下の様子を見て、もともと関心が薄かった人でも、徐々に高めていくことができます。