仕事がデキるのに尊敬されない人に足りない視点 部下から人望を集めている人には共通点がある

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人望を研究するなかでもっとも実用的だと感じたのは、弁護士の中坊公平さんが提唱する「リーダーの3つの面」です。

これを理解すると、人望の高め方が見えてくると私は考えています。

・正面の「理」
・側面の「情」
・背面の「恐怖」

正面の「理」とは、ロジカルに説明し、相手を納得させる力のあるリーダー。そして、側面の「情」とは、周囲の人と愛情深く関わる温かいリーダーです。最後の背面の「恐怖」とは、この人は裏切れないと思わせる、ほどよい緊張感、ある種の怖さを抱かせるリーダーを指しています。

1面しかないと困ったリーダーに

この3つの面でリーダーをとらえると、1面しか持たないリーダーは「困ったリーダー」と言えそうです。

正面の「理」しかない人は、理屈ばかりで情に薄く、怖さもない。側面の「情」のみの人は、いい人ではあるのですが理屈で説明できず、怖さもない。背面の「恐怖」だけの人は、ロジカルな説明もなく、情も感じられず、ただ怖い。こういったリーダーであれば、なかなか人はついてこないでしょう。

その一方で、2つの面を持つリーダーは一応は「優秀なリーダー」と言えるかもしれません。

正面の「理」と側面の「情」のリーダーは、理屈も言えて情もある。ただ、怖さがないので部下からすれば気安く関われる優しいリーダーですが、ここぞというときに基準が下がるので、率いるチームは「仲良しクラブ」になってしまいがち。

正面の「理」と背面の「恐怖」のリーダーは、理屈が言えて怖さもあるのですが、情が感じられず、冷徹な人と見られがちです。仕事はできても部下の離職が出てしまったり、成果を上げても上司についていきたいと言ってもらえなかったりと、ドライで孤独な上司になりがちです。

側面の「情」と背面の「恐怖」を持ち合わせるリーダーというのは、実はまれです。この2つの面を持つなら、人望のあるリーダーになるまであともう一歩です。

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