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ラクオリア創薬で何が? 子会社の創業者退任の真相。須藤正樹社長インタビュー〈前編〉

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須藤正樹(すどう・まさき)/1971年生まれ。1996年帝人入社、1999年ファイザー入社。2008年ファイザーから独立したラクオリア創薬に転じ2012年当社化学研究部長。2016年名古屋大学特任准教授など社外に移った後、2021年6月事業戦略部長として当社に再入社。同年10月執行役員、2022年取締役を経て2025年代表取締役に就任(写真:梅谷秀司)
今年1月に武内博文氏から交代したラクオリア創薬の須藤正樹新社長。同社は2期連続赤字、有望な中期・後期開発品の相次ぐ失敗など取り巻く状況の厳しさは武内時代と変わらない。須藤社長が経営をどう立て直すのか。3月には韓国のHKイエノン社との資本業務提携を発表した。提携の秘めた狙いなどを直撃した。
※本記事は「会社四季報オンライン」でも有料会員向けに配信しています

種まきの成果は在任中に

――3月発売の『会社四季報「春号」』では、ラオクリア創薬に「嵐の船出」という見出しをつけた。武内氏より須藤社長のほうがスタート時点の事業環境は厳しい。

株式市場も含めて、期待値が低い状態からのスタートになる。従来型の低分子プログラムの進展は結構途絶えている、起源も古いものがほとんどだ。谷直樹社長時代から研究開発には苦労してきたのが実情だ。ここは武内時代も変わってない。

ただ武内社長時代の2022年以降にスタンド・セラピューティクスやVeritas In Silicoなどとの共同研究開発、ファイメクス社の買収などで種まきしたものが、私の社長在任中には芽を出す。探索研究など早期段階から育てるので時間はかかるが、2027年までの3年間では進捗が見えてくる。

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