国際化を進め、巨額買収を仕掛けた王者・武田薬品が苦戦する一方、中外製薬は創薬力を磨き時価総額で国内トップに立つ。本特集では、明暗分かれる国内製薬企業の今を追った。
住友ファーマは2023年2月の主力薬の特許切れで売り上げが急落、北米事業減損なども重なり24年3月期は2期連続の巨額赤字に沈んだ。今期も最終赤字を見込む。大型提携などで膨らんだ有利子負債は3900億円と、前期の売上高3100億円を大きく上回る。木村徹社長に立て直しについて聞いた。
──業績不振の原因については?
主力薬である抗精神病薬「ラツーダ」の特許切れに備え、果敢に挑んだが、導入品も自社開発品も失敗した。(開発の工夫などで)やり方を変えてでも成果を出したかったができなかった。
再建の一丁目一番地
──総額で6000億円を投じた英ロイバントとの戦略提携はうまくいっていません。
提携が成功したかどうかは検証する。ただ、この提携で手に入れた基幹3製品を発売できた。これがあるから立て直しができる。基幹3製品の売り上げ拡大と借入金返済が、再建の一丁目一番地だ。
──昨年度スタートした中期計画は実態とずれが生じていませんか。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら