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アステラス製薬社長が語る「経営計画の進捗具合」 "複数の新薬の開発中止で計画より遅れている"

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アステラ製薬の岡村直樹社長・CEOに聞く経営計画の進捗具合。

アステラス製薬 社長・CEO 岡村直樹氏
岡村直樹(おかむら・なおき)/アステラス製薬 社長・CEO。1985年東大薬学部卒業、山之内製薬(現アステラス製薬)入社。経営企画部門が長い。2023年から現職(撮影:今井康一)

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国際化を進め、巨額買収を仕掛けた王者・武田薬品が苦戦する一方、中外製薬は創薬力を磨き時価総額で国内トップに立つ。本特集では、明暗分かれる国内製薬企業の今を追った。

──2021年度から始まった5カ年の経営計画の進捗具合をどうみていますか。

最終年度である25年度に前立腺がん治療薬と重点戦略製品の合計で1兆2000億円売るという目標は達成できそうだ。重点戦略製品だけでは5000億円を目標にしているが、膀胱がん薬などの伸び次第で上振れもありうる。

いくつか誤算もあった。減損損失などを除外したコア営業利益率は25年度に30%以上の計画だが、利益率の高い主力製品2つで予想外に早く後発薬の参入があった。23年度は11%台まで落ちてしまったが、25年度には20%以上に戻したい。

30年度に現在開発中の新薬候補で5000億円売り上げるのが目標だが、たぶん可能性は限りなくゼロに近いだろう。期待していた難聴治療薬など複数が開発中止になり、開発は計画より遅れている。

失敗だったと判断するのは時期尚早

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