有料会員限定

武田の現役・OBが語るグローバル企業化の光と影 「営業車のEV充電で残業」「英語ができると本部に」

✎ 1〜 ✎ 14 ✎ 15 ✎ 16 ✎ 17
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小

ウェバーCEO就任以来、武田薬品はグローバル企業へと変貌を遂げた。だが、経営と現場との「ズレ」は広がっている。

立ち話をするビジネスパーソン
(写真:Fast&Slow / PIXTA)

特集「製薬サバイバル」の他の記事を読む

国際化を進め、巨額買収を仕掛けた王者・武田薬品が苦戦する一方、中外製薬は創薬力を磨き時価総額で国内トップに立つ。本特集では、明暗分かれる国内製薬企業の今を追った。

 

伝統的な日本企業だった武田薬品工業は、クリストフ・ウェバーCEOの下で飛躍的にグローバル化した。社員やOBはこの変化をどうみているのか(個別取材を座談会形式に構成)。

[参加者PROFILE]
Aさん 元MR(2020年代に退社)
Bさん 現役中堅MR
Cさん 現役ベテラン社員
Dさん 元研究員(10年代後半に退社)

この10年の変化は劇的だった

──ウェバーCEO体制となって10年目。以来、会社はどう変化しましたか。

Aさん この10年の変化は劇的だった。グローバル企業の風土が浸透し、多様な人を抜擢するようになった。昔の武田が現場で数字を作れてキチンとした人が上位から順に登用される「強豪サッカーチーム」だとしたら、今は1〜30位内ならできるだけ多様な人を抜擢しよう、という感じ。

とくに女性がここまで活躍できる会社には、クリストフでないと変えられなかっただろう。もっとも、グローバル水準で見ても彼の報酬(2023年度で20.8億円)はもらいすぎだが……。

関連記事
トピックボードAD