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1薬4兆円規模も登場「注目の新薬10」はこれだ! 肥満症、がん、認知症…薬の空白地帯に革新製品

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錠剤とルーペ
(写真:Princess Anmitsu / PIXTA)

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国際化を進め、巨額買収を仕掛けた王者・武田薬品が苦戦する一方、中外製薬は創薬力を磨き時価総額で国内トップに立つ。本特集では、明暗分かれる国内製薬企業の今を追った。

画期的な薬効を持ち、競合薬と比べ圧倒的な売り上げがある新薬をブロックバスターと呼ぶ。年間売り上げ10億ドルが目安とされるが、近年は医療ニーズに合致した薬剤がいくつも開発され、大型化する傾向がある。2023年では50億ドル超えが25品目、そのうち100億ドル超えが9品目ある。

本稿では主要疾患の治療薬について、すでに承認されており今後の大型化が期待できる新薬や、注目の新薬候補を解説する。海外の調査会社のデータに加え、筆者の調査を基に売り上げを試算した。

最もホットな市場の1つ

肥満症薬は医薬品業界で最もホットな市場の1つである。肥満の度合いを示すBMI(体格指数)が30以上(世界保健機関=WHOでは30以上を肥満に分類)の人は世界に6億5000万人以上いる。

治療薬として注目されているのが、米イーライリリー「ゼップバウンド」。米国では昨年承認された。食後にインスリンを分泌し血糖値をコントロールするうえ、満腹感を上げ食物摂取を抑える2つのホルモン受容体を活性化することで高い効果を示す。

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