記憶力や論理的思考力・説明力や抽象的な思考能力など、「頭がよい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当で、MBS/TBS系『100%!アピールちゃん』でタレントの小倉優子さんに大学受験の指導もする西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時には東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う会社「カルペ・ディエム」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載(毎週火曜日配信)。第19回は、「自分のマイナスをプラスに変えることができる能力=リフレーミング」について、世帯年収300万円台の家庭に育ち、幼少期から貧しい生活を余儀なくされた“貧困東大生”で、西岡氏と共に活動する布施川天馬氏が解説します。
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何かを達成する人は「楽観的」なほうがいい
みなさんは、楽観的な思考をする人間でしょうか。それとも、悲観的な思考をする人間でしょうか。何事にもプラス思考でポジティブなものの考え方をできる人と、何事にもマイナス思考でネガティブなものの考え方をする人間と、みなさんはどちらでしょうか。
そして、東大に合格できるような「何かを達成する人」というのは、どちらの思考が強い人間だと思いますか。
これに対する僕の回答は、「楽観的なほうがいい」です。それも、ただ楽観的なだけではなく、「自分のマイナスをプラスに変えることができる能力」=「リフレーミング」を持っている人が、東大に合格しやすいと思っています。
いったいそれがどういう能力なのか、そしてどうしてそれがあると強いのか、今日はこれについてみなさんにお話ししたいと思います。
まずは、こちらの漫画を読んでみてください。
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