青木さやかさん「パニック症が楽になった言葉」 生放送で心臓ばくばく、脂汗に手汗の日々

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ともかく離婚に向かうのも離婚するのも、大いに疲れた。2度と離婚はしたくないなあ。10年近く経った今でもそう思っている。

離婚してからが、また疲れた。番組で離婚しました、と報告させてもらえるのはありがたい限りなのだが、本当は泣きたいくらいの状態の中、できるだけ明るく、司会の方が困らないようにふるまうこと、そして自分の家族もお相手の家族もこれを見るかもしれないということ、嘘はつかないということ、言う必要のないことは言わないということ、しかしこれはテレビである、視聴者に向けて発信しているものなのだ、ある意味ショータイムであるのだ。

そんなことを頭の中で思い浮かべて、瞬時にジャッジしながら言葉を選び、それでも言葉がキツすぎたとかうまく伝わらなかったとかの反省も瞬時にあり、へとへとになった。

倒れそうになるし、手汗がすごいし…

娘は2歳。2人での生活はある種の緊張感があった。絶対に体調を崩すわけにはいかないぞ、という緊張感。娘かわたしのどちらかが風邪をひいた時点で、このギリギリのバランスが崩れてしまうのだ。食事はもちろんとっていたが、美味しくいただくというより倒れるのをさけるためにカラダに入れる、というほうが正しかったように思う。

明らかに体力も落ちていた。そんな最中だった。ふらふらとすることが増えた。最初は、体調が悪いのか、疲れているのだろうと思った。すぐにおさまるからだ。だけど、どうも違う気もしてきた。胸がばくばくする。倒れそうになるし、手汗がすごいし、脂汗が出てくる。しかもそれは、仕事の時や仕事の前が多かった。仕事が終わると平気になることが多いのだ。

仕事中、ものすごく困った。生放送で急に息が苦しくなってきて、脂汗が出てきて、ハンカチで手汗を拭くが、あれダメだ倒れるかも、と不安になる。この感覚は何度も味わったが、気が気でない。テレビを見ていて倒れる人をあまりみたことがないが、わたしもそうはなりたくない。耳もキーンとしてみんなの声がよく聞こえなくなってくる。

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