イーロン・マスクが成功率を低く見積もる理由 「悲観的すぎる人」がなぜか最後に笑う秘密

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マスクのような人は、必ずしも 「これは成功する」と思っているから行動するのではない。彼らは 「賭ける価値がある」という考えによってモチベーションを高めるのだ。

賢い賭け方をして全体の成功率を上げる

誰でもある程度は、目の前の行動をとるかどうかを「賭ける価値があるかどうか」という基準で判断しているものだ。就職や起業、投資はもちろん、他人を信頼する、難しい頼みごとをする、安全地帯から抜け出してなにかに挑戦する、といったことまで含めれば、賭けの機会は無数にある。

確実に成功できるという確信がなくても、「成功してもしなくても、自分は賢い賭けをしている」と実感できることは強い。これこそが、私たちが取るべきモチベーションアップの秘訣だ。たとえ個々の賭けの成功率は低くても、賢い賭け方を長く続けていれば、トータルでの成功率は高められる。

ジュリア・ガレフ 作家、ポッドキャスター

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Julia Galef

「応用合理性研究センター」共同設立者。10年にわたってポッドキャストの番組「Rationally Speaking(合理的な話し方)」のホストを務め、高名な科学者、ジャーナリスト、さまざまなジャンルの識者・思想家へのインタビューを行なってきた。『マッピング思考』(東洋経済新報社)はその集大成として、人間の心が持つ合理性と非合理性、客観的思考を俯瞰した作品。全世界で翻訳出版され、たちまちベストセラーとなっている。

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