自分の死後も安心?ペットのための信託とは 直接の相続はできないが、できることがある

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可愛いペットを残し自分が先に死んでしまったら……。そう考えると心配でたまりませんよね(写真:kakatota / Imasia)

突然、自分が病気や事故で入院したり、万が一、死んでしまったたりした場合、ペットの世話は誰がするのか――。一人暮らしでペットを飼っている人にとって、愛犬や愛猫の行く末は心配の種だ。

実の子どものようにペットを飼っていたとしても、動物は人ではないため、財産を相続させることはできない。そこで、ほかの人にペットの世話を「信託」するという新たな仕組みが注目を集めている。

自身の財産をペットのために生かすには

当記事は弁護士ドットコムニュース(運営:弁護士ドットコム)の提供記事です

「ペットのための信託」とは、どのような仕組みなのだろうか。ペット問題に詳しい渋谷寛弁護士に聞いた。

「たとえば銀行では、ペット名義の預金通帳を作ることはできませんよね。それは、ペットなどの動物には、法律上の権利の主体性が認められていないからです。同様に、ペットに財産を直接相続させることはできません」

渋谷弁護士はこう説明する。そうだとしても「自身の財産を活かして、誰かにペットの面倒をみてもらいたいと願う飼い主はたくさんいる」という。そんな飼い主たちは、どうすればいいのだろうか。 

次ページ具体的に、どうやって信託する?
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