広末涼子、41歳「年を重ねることは、案外悪くない」 彼女が「自分は自分」と思えるようになるまで
その中から1つ、皆さんにマザー・テレサの「大切なのはどれだけたくさんのことをしたかではなく、どれだけ心を込めたかです」という言葉を贈ります。
きっとWoman type読者の皆さんは、仕事がとても忙しい世代ですよね。でも、人生は仕事だけではない。やらなくちゃいけないことがたくさんあって、どうしたらいいのかわからなくなることもきっとあると思うんです。
そんなときこそ、この言葉を思い出してもらえたらと思います。あれもやった、これもやった、とやったことに満足するのではなくて、数は少なくてもいいから1つのことに心を込めて向き合えたか。一生懸命になれたか。それを大事にしたほうがきっと後悔しないし、成長につながると思います。
しないほうがいい経験なんて、1つもない
特に20代は、いろいろ失敗して挫折をする時期。むしろそのための時間だと思った方がいい。
最近、留学中の長男が、日本の大学に行くか、それとも海外で学ぶかについて悩んでいました。だから「今なら何度だって失敗できるんだから、いっぱいチャレンジして」って伝えたんです。
別にかわいい子には旅をさせよとは思わないし、できることなら苦労なんてしてほしくない。ずっとハッピーでいてほしいけど、30歳や40歳になって苦労の1つも知らない人だっていないはず。
しないほうがいい経験なんて1つもない。そう信じて、皆さんも自分が思った方向へ飛び込んでみてください。
時には壁にぶつかって前が見えなくなることもあるかもしれないけど、いつか不意にぱっと目の前が開ける瞬間がくる。その先に、自分らしい未来があるんじゃないかなと思います。
広末涼子(ひろすえ・りょうこ)
1980年7月18日生まれ。高知県出身。1994年、第1回クレアラシル「ぴかぴかフェイスコンテスト」でグランプリを受賞。CMでブレイクを果たし、以降、ドラマ、映画、舞台、CMと幅広く活躍。近作に、ドラマ『桜の塔』、映画『コンフィデンスマンJP』シリーズなどがある。待機作に『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』(6/17)、『あちらにいる鬼』(11月) がある。
(取材・文/横川良明 撮影/洞澤佐智子〈CROSSOVER〉)
これまでの広末さんの人生に起こった出来事や日常でのシーンを交えながら、その言葉になぜ惹かれたのか、人生にどう役立つと考えたかなどが描かれています。
今回の刊行にあたり、執筆のすべてを広末さんが行い、約2年をかけて書き上げました。
40代を迎えた広末さんが、女優として・妻として・母として・一人の女性として、今何を大切にして生きているのか、心に響く様々な言葉と共に綴られています。
さらに、自身で撮影した日常の写真や、執筆風景などの写真もカラー16ページで掲載されます。
Woman typeの関連記事
●【成田凌×伊藤沙莉】「思いもよらない未来」を楽しめる大人でいるために欠かせないたった一つのこと
●広末涼子、41歳。世間のイメージに縛られた20代を経て「自分は自分」と思えるようになるまで
●【元宝塚歌劇団 瀬奈じゅん】「血のつながりは重要じゃない」産めなかった私が特別養子縁組で気付いた“一つじゃない”家族と幸せのカタチ
●【松下奈緒】対話から逃げない。キャリアの転機に学んだ「自分の意見」を伝えるプロの姿勢
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら