広末涼子、41歳「年を重ねることは、案外悪くない」 彼女が「自分は自分」と思えるようになるまで
自分らしい未来。自分らしい生き方。
人は簡単にそう言うけれど、自分らしさなんてどうやって見つければいいんだろう。「本当の自分」なんて言われても、わからない人だって多いだろう。
俳優・広末涼子さんも、「自分探しをしていた時期があった」と過去を振り返る。
そのうえで「自然体の自分が一番」とまばゆい笑顔を浮かべて見せた。
ヒロスエブームを巻き起こす一方、世間のイメージに縛られていた10代、20代のあの頃。「自分を見失いかけていた」という暗闇の中から、どうやって自分らしい未来をつかんでいったのだろうか。
虚像化される「広末涼子」から解放された23歳での妊娠
デビューして間もない頃は、たくさんの人に自分のことを知ってもらって、想像以上の反響をいただきました。
ただ、うれしく思う反面、世間が思う「広末涼子」に対するイメージがどんどん確立されていって、それに対する戸惑いもありました。
いただいた役とどれだけ一生懸命向き合っても、本当に伝えたいことが伝わらない。今のように個人が気軽に自分の思いを発信する手段がまだ少なかった時代だということもあったかもしれません。「本心ではこう思っている」ということがあっても、それがなかなか伝えられなかった。
女優は、私が小さい頃からずっと夢見ていた職業。憧れのステージだったからこそ壊したくない気持ちもあったし、応援してくださる方を裏切りたくなかった。
だけどその一方で、このまま虚像化した「広末涼子」を演じ続けることに、心は限界を迎えていました。自分のキャパシティーを上回る期待や評価に押し潰されそうになっていたんです。