チョコ好きの人に教えたい「身体にいい」食べ方 「腸内環境を整えるための食材」とは何か?

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健康的な食事にかかせないのは、腸内環境を整えること(写真:66BIRTH/PIXTA)
健康で100歳以上長生きする人々は多く存在し、今や決して特別な存在ではありません。食事とライフスタイルを見直すことで、誰もが天寿を全うするまで健康な人生を謳歌することが可能だと言うのは、ヒト体内の微生物と長寿に関する世界的権威である医学博士のスティーブン・R・ガンドリー氏です。同氏の新著『死ぬまで若々しく健康に生きる 老けない食事』から一部を抜粋し再構成のうえお届けします。
今回は腸内環境を整える「腸内細菌の好物」を紹介します。
前回:『長生きする地域の人が「食べないモノ」の共通点

腸内環境を整えるための食材

ホームセンターに行って芝生の種を買い、庭に撒いて、水も肥料も与えずに放置したとしよう。当然のことながら、芝は育たない。愚行に見えるが、私の患者の大半が同じ過ちを犯している。芝生ではなく微生物叢で、だ。

彼らは微生物叢が健康や長寿にどれほど重要かを知ると、高価なプロバイオティクス製品を買って飲み、腸に良い細菌が増殖して多様になると期待する。しかし、腸内細菌が好む食べ物を与えつづけなければ、芝生のようにすぐに枯れてしまう。

健全な腸内細菌の集団を再生するには、栄養を与えなければならない。ホロビオームの優れた点のひとつは、腸内細菌の集団が急速に増殖することだ。前著『食のパラドックス』(翔泳社、2018年)を読んだ方なら、腸内細菌が好むものを食べれば、数日のうちに腸内細菌の数を劇的に変えられるとわかっているだろう。

腸に住む良き仲間たちに、「あなたの体にずっと住んでいたい」と思わせるには、以下の食品(※本稿では一部を紹介する)をできるだけたくさん食べるといい。

プレバイオティクス

プロバイオティクスとプレバイオティクスの違いについては混乱が生じているが、実際にはとてもシンプルだ。プロバイオティクスが生きた善玉菌そのものであるのに対し、プレバイオティクスは腸内にもともと住む善玉菌を増やす食物繊維や長鎖の糖鎖だ。

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