長生きする地域の人が「食べないモノ」の共通点 ブルーゾーンの人は何を食べ何を食べないのか
年を取れば太るのは自然で、持病持ちになるのも仕方ない。
老化にまつわる迷信
私のもとを初めて訪れる患者の多くは、「通常の」加齢に伴う複数の病気を抱えている。彼らは健康で長生きするために必要なことはすべてやっていると思い込んでいるため、自分の病気に戸惑うこともある。だが、若さを保つために行っていることが、かえって老化の原因になっているケースも多いのだ。
世の中には加齢に関する学説がさまざまあるが、間違っているものも多々ある。けれど、このような説でも私たちの文化に深く浸透しているため、表面だけを見ると筋が通っているように思えるかもしれない。私はこれを「老化にまつわる7つの迷信」と呼んでいる。ここではそのうち2つを紹介する。
いわゆるブルーゾーンに住む人々には、上手な年のとり方について学ぶところが多いだろう。ブルーゾーンとは作家のダン・ビュイトナー氏による造語で、世界5大長寿地域のことを指す。
だが、こうした地域の特徴や共通点については、多くの場合、一部だけが真実であったり、まったくの迷信であったりする。ここでは、アメリカの人口から見ると10倍の割合で百寿者がいるという驚異的な地で何が起きているのかを見てみよう。
イタリア・サルデーニャ島のオリアストラ県、日本の沖縄、カリフォルニア州ロマリンダ、コスタリカのニコヤ半島、ギリシャのイカリア島がそれに該当する。ビュイトナー氏のリストにはないが、パプアニューギニアのキタバ島や、イタリアのナポリの南にある小さな町であるアッチャロリなど、住民が長生きで有名な地域もある。
ブルーゾーンのリストを見て、長寿地域の2つが地中海の島々にあることに気づき、穀物を含む地中海式の食事をするようアドバイスしている健康の達人をよく見かける。
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