飼い犬・猫へのマイクロチップ装着「悩む」飼い主 6月1日から義務化スタート、普及や理解が課題

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6月1日に始まったペットへのマイクロチップ装着義務化。災害などで迷子になったペットを救うのにも役立ちます(写真:yuzu48/PIXTA)

2019年に「動物の愛護及び管理に関する法律」が改正され、第一種動物取扱業者(犬猫等販売業者)が取り扱う犬や猫へのマイクロチップ装着の義務化が、6月1日からスタートします。

譲渡前までに装着し、環境省のデータベース「犬と猫のマイクロチップ情報登録」へ所有者登録を行うことが義務付けられます。ペットショップなどからマイクロチップを装着した犬や猫を迎え入れた場合は、飼い主が所有者変更の届け出を行う義務が生じます。

また、6月1日以前に犬や猫を所有している飼い主には、マイクロチップの装着は努力義務とされています。新たに犬や猫を拾ったり、譲り受けたりした場合も同様です。

これまでの啓蒙活動で、マイクロチップに対する認知や有用性の理解は進んできたものの、一般の飼い主からは根強い抵抗感も聞こえてきます。実際に普及が進んで、目的とする効力は発揮されるのでしょうか。

マイクロチップが義務化された背景

マイクロチップが大きく注目され始めたのは、2011年の東日本大震災の後です。震災では多くの犬や猫が飼い主と離れ離れになり、自治体などに保護されました。

迷子札や鑑札などを首輪に付けていた場合は100%飼い主が判明しましたが、首輪だけだったり首輪が外れてしまったりした場合は、飼い主探しに困難を極めました。「マイクロチップを装着していれば再会できたのに」と悔やむ飼い主も多かったようです。

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