現在9カ月になった赤毛のサナコは遊ぶのが大好きです。インタビューの翌日、サナコは柴犬コンテストに参加することになっていました。実はサナコはこれまでも、何回も決勝に進んでいます。
フランスで柴犬や秋田犬人気が広がるようになった背景には、SNSやYouTubeの存在があります。最も有名なのは、日本から柴犬のナツを連れて帰国したマンガファンのSqueezieです。フォロワーは皆、彼が日本との間を行ったり来たりするのを楽しみました。
数年前は「キツネみたい」と言われていたが
ココロという柴犬の飼い主で、フランス人と日本人のカップル、エティエンヌとマサエにも会うことができました。マサエはフランスに18年住んでいます。2011年に彼女が犬を飼おうと決めた時、「柴犬以外の選択肢はありませんでした」。
「海外に住んでいると、柴犬は日本の象徴になります」と話すマサエは、フランスのブリーディング専門施設「Elevage des Portes de la Moria」(1996年開業)でココロを買いました。
飼い主の何人かが言うには、柴犬はどちらかというと、人間の子どものような感じで、楽しいか楽しくないか、元気か元気じゃないかを表情豊かに示します。でも、ほかの犬とは違って、何もないのに吠えることはないと言います。
マサエはここ何年かのパリの変化を目の当たりにしました。柴犬は、以前はシックな「おもちゃ」のような、非常にトレンディーな持ち物のように思われていましたが、今は家族の一員のように扱われるようになりました。数年前は「わあ、この犬見て!キツネみたい」と言っていたのが、今では「見て、柴犬だよ!」と言っています。
そして、私が会った飼い主は口を揃えて「柴犬中毒になると、もう他の犬には戻れません」と言います。日本とフランスの懸け橋として働く私としては、パリの人々の間でこの新しい「日本風」が流行っているのを見るのは嬉しいです。いつの日かパリにもハチ公像が建つかもしれませんよ!
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