「柴犬好き」フランス人が口々に語る大きな魅力 パリで柴犬が流行っているというのは本当か

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それから6カ月間迷子のままでした。ある日、電話がかかってきました。犬は13歳の少年のところにいたのです。その家族は数カ月経って飼い続けるのが難しいと思い始めたということでした。私の犬は大喜びで私の元へ帰ってきました。

この話からは、パリのアパートで大型犬を飼うのは簡単ではないこともわかります。実際、ここ何年かで変化がありました。大型犬が以前より少なくなっているのです。最近のトレンドはあらゆる種類の小型犬です。犬が疲れている時はバッグに入れて連れて行くことができますし、公共交通機関に連れて乗ることさえできるのです。

バッグやバスケットに入れた小型犬や、盲導犬・介助犬は、運賃無料で公共交通機関を利用できます。2016年6月から、乗る時に「割引運賃」チケットを買って、ひもにつないで口輪をすれば、大型犬も地下鉄に乗れるようになりました。

いたるところで見かける柴犬

パリにいる時はよく歩きます。パリの人々は歩くのが大好きですし、パリは歩くための街です。そして、最近あることに気づいたのです。いたるところにいると……誰がって?「柴犬」というかわいい日本の犬です。実際、とても流行っているようです。

柴犬こそは究極のペットです。この「柴犬」を選んだ理由を、パリの人何人かに聞いてみましょう。

柴犬は独立心が強いと考えられていますが、同時にアパートでとても静かにしてくれます。ですから、パリで飼うのに完璧なのです。フランスでは柴犬の80%がパリに住んでいます。

柴犬ブリーダーのオードリーは、「サクラ・ケンシャ(犬舎)」を作りました(日本語で「桜の花」を意味する「サクラ」は、はかない美の象徴)。1936年に日本の天然記念物に指定されたこの犬種を言い表すのにぴったりの名前です。

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