子どもの成績を下げる親と上げる親「3つの違い」 親子関係、やる気、サポート方法を考えてみよう
たとえばお子さんが受験生の場合、「心の底から行きたい進路(通称:アクティブ進路)」を見つければ、やる気が出ることが多いです。おそらく勉強して成績が上がれば、楽しいスクールライフを送れることがイメージできるからでしょう。中学1、2年生であれば、ちょっとしたごほうびを作ってあげるのもおすすめです。
岩田多香子さん(仮名)のお子さんは、親子関係は良好なものの、なかなかやる気が出ない状態でした。いつも定期テスト3日前くらいになると、あわてて課題を終わらせている状態です。そこで、「自分で目標を決めて、もし達成できたら、何かごほうびあげようか?」と提案してみました。
すると「じゃあ5教科の合計点が200点を超えたら、おいしい焼き肉を食べに行きたい」と言ったので、これをごほうびに決めました。それだけで子どものやる気に火がつき、テスト2週間前から勉強を始めたのです。そして見事、5教科合計75点アップしました。
勉強にごほうびをつけることに、抵抗がある方もいると思います。その場合、無理にごほうびを提案する必要はありません。アクティブ進路探しなど、別の方法でやる気を引き出しましょう。大切なことは「無理に勉強させない」ことです。干渉のし過ぎは、親子関係の悪化につながるので注意が必要です。
成績を上げる親は「子どもが求めるサポート」をする
3つ目の違いは「勉強のサポート方法」です。子どもの成績を上げる親は、子どもが求めるタイミングで子どもが求めるサポートをします。一方、なかなか成績を上げられない親は、自分がしたいタイミングと方法でサポートしていることが多いです。
というのも、思春期の子どもは、1人ひとり求めるサポートが違います。たとえば、1人で黙々とやりたい子の場合、勉強部屋を用意してあげるのがいいです。勉強中はあまり口出しせず、休憩でリビングに出てきたときに「お疲れ!疲れたでしょ? チョコあるけど食べる?」と気遣う言葉をかけるくらいがちょうどいいでしょう。
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