子どもの成績を下げる親と上げる親「3つの違い」 親子関係、やる気、サポート方法を考えてみよう
そこで、それまで頻繁に使っていた「勉強しなさい」という言葉を、いったんやめていただきました。すると、親子関係に変化が出てきました。お子さんとの会話が増え、喧嘩の回数が激減したのです。勉強のやる気もUPしました。少しずつ、自ら勉強もするようになったのです。そして4カ月後の定期テストで、過去最高得点を取ることができました。
このように、子どもの成績を上げられる親は、まず子どもと良好な関係を作ります。それができてから初めて、勉強のサポートをするのです。一時的に成績が下がったとしても、この順序にした方が結果的に成績も上がります。
なお、親子関係を良好にするには、「Sの子育て」がおすすめです。
「S」の子育てとは?
②笑う(Smile)
③守る(Save)
④なだめる(Soothe)
⑤「迷傷法」は叱る(Scold)
の頭文字である「S」から名付けた子育て法です。特に木下さんが行った「しなさい言葉をやめるor減らす(Stop)」は、効果的です。「勉強しなさい」「靴はそろえて脱ぎなさい」「早くお風呂に入りなさい」など、すべて大事なことですが、言い過ぎると親子関係が悪化します。その場合、言う回数を減らすのが良いでしょう。
子どもの成績を上げる親は「無理に勉強させない」
2つ目の違いは「やる気の引き出し方」です。子どもの成績が上がらない親は「勉強しなさい」と言ってやる気を引き出そうとします。小学校低学年くらいまでの子であれば、この方法でも勉強するかもしれません。親が怖いからです。しかし思春期になると、この方法では勉強しなくなります。思春期の子は、言われるとやりたくなくなるからです。言いすぎると親子関係が悪化し、さらにやらなくなります。
では、子どもの成績を上げられる親は、どのようにやる気を引き出しているのでしょうか。これは、子どもの年齢や好みによって変わります。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら