日本人が苦手な「aとtheの違い」完全理解する方法 勘違いも多い!単なる暗記・慣れでは対応困難

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Do you have the time?は「今何時?」

英会話の本に、よく以下の2つの文が並べられています。

Do you have time? 「今、時間ありますか?」

Do you have the time? 「今、何時かわかりますか?」

the timeは「今ここにいるみんなで共通認識できる時間」→「共有している時間」→「現時刻」となりました。

Do you have the time? は「現時刻(the time)を何らかの手段で持って(have)いますか(持っていたら教えてください)?」→「今、何時かわかりますか?」となるのです。

※いきなり「何時?」と聞くWhat time is it? より、「何時かわかる?」と聞くDo you have the time? のほうが丁寧な聞き方です。

A:Do you have the time?
B:Let me see. It’s about twelve-thirty.
A:今、何時かわかりますか?
B:えっと、12 時半くらいですね。

「本来、正しいことは1つ」なのでthe right

the についての細かい謎を解く(応用)

■the right+名詞「正しい[名詞]」/the wrong+名詞「間違った[名詞]」

「本来、正しいことは1つ」からthe right になり、「それと対になる間違い」からthe wrongと考えればいいでしょう。

I’m afraid you have the wrong number.
おそらく電話番号をお間違えかと思いますが。
※電話の相手に対して

■媒体につくthe

on the phone「電話で」/on the radio「ラジオで」/on the Internet「インターネットで」/in the newspaper「新聞で」/in the dictionary「辞書で」/according to the weather forecast「天気予報によると」

(情報を伝える)媒体・情報源は誰もが知る例の○○というイメージからtheがつきます。

※on TV「テレビで」は媒体というより「テレビの映像」が意識されてtheがつかないまま定着したようです(on the TVは「テレビ機の上に」となります)。

You shouldn’t believe everything you read on the Internet.
ネットで読んだこと全部を信じるべきではないよ。

■the earthについて

当然「共通認識できる」ので、the earthですが、唯一の存在感が増してEarth(固有名詞扱い)もOK です(Earth/the Earth両方アリ)。

また、on earth「地上で」という熟語もあり、このあたりはネイティブの意見も分かれています(熟語以外ではthe earthを使っておけば問題ありません)。

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