英会話で超重要「助動詞+have 過去分詞」習得法 2つのグループに分けるときれいに整理できる

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助動詞の過去形は「仮定法」→「予想」の順番で考える
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“助動詞+have p.p.” はそれぞれ決まった意味を覚えるだけでしたが、“ 助動詞の過去形+have p.p.”になると仮定法の可能性があるので、かなり難しくなります。

助動詞の過去形を見たときにまず考えるべきは仮定法で、仮定法で文脈がおかしいなら、過去への予想に切り替えるのが一番効率的に判断できる方法です。

※これはかなりの上級者も整理できていないのですが、大学入試・英会話で超重要になります。

(1)would have p.p. ※とにかく仮定法を最優先!

①仮定法「~だったろうに」

We should have put gas in the car before we went on our trip. We wouldn’t have run out of gas if we had.
遠出する(旅行に出る)前に車にガソリンを入れておくべきだった。そうしておけば、ガス欠にならなかっただろうに。
※wouldn’t have run out of ~は仮定法過去完了の公式どおり/if we had {put gas in the car before~}/前半のshould have put は「イヤミ」

②過去への予想「~しただろう・~したはずだ」 ※かなり細かいハイレベルな用法

would have p.p.はほとんどすべて仮定法になりますが、まれに過去への予想もあります(単にwouldが「推量」を表すだけの形です)。

※僕は授業で「would have p.p.は仮定法だけ考えよう」と言い切ってしまうことも多いです。東大~早慶志望で英語を極めたい受験生以外は、それでまったく困りませんよ。

I would have been asleep in my bed at the time of the burglary, officer.
お巡りさん、誰かが侵入した時間、私は自分のベッドで眠っていたはずです。
※burglary「不法侵入」/officer「役人・警官」

can have p.p.はないが「could have p.p.」はある

(2)could have p.p. ※まず仮定法→過去への推量を考える(どちらもよく使われる)

①仮定法「~できただろうに」

Jacob could have been a movie star if he had had better luck.
もっと運がよければ、ジェイコブは映画スターになることができただろうに。

②過去への予想「~したかもしれない」

(a)肯定文(could have p.p.)「~したかもしれない」

can’t have p.p.がつねに否定形で示されるのは、×)can have p.p.という形が英語に存在しないからですが、can→could にすればアリなんです。つまりcould have p.p.を見たら(まるでcan have p.p.があるかのように)「~だった可能性がある」という予想の意味になることもあるのです。

A:Where’s Samuel?
B:He could have gone shopping, but that’s just a guess. Why don’t you just text him?
A:サミュエルはどこにいる?
B:買い物に出かけたのかも。推測だけどね。連絡してみたら?
※text「スマホにテキストメッセージを送る」/「買い物に行った」はありえるので「過去への推量」と判断

(b)否定文(couldn’t have p.p.)「~したはずがない」≒ can’t have p.p.

The prisoner couldn’t have escaped because I saw him in his cell just now.
その囚人が脱獄したはずがない。だって、たった今、独房にいるのを見かけたから。
※prisoner「囚人」/cell「独房」
次ページ次は「might have p.p.」
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