また同じ話!上司にそれとなく伝える「言い方」 帰り際に仕事を頼まれたときはなんと言う?

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場面3 プロジェクトリーダーを狙っていたのにほかの人に決まってしまった
×そうですか……自分でもきっとうまくやれると思っていましたが……
〇私はまだまだ力不足でした。今回の結果は残念ですが、次は頑張ります

×事実を否定すると自分の評価を下げるおそれも

たとえ結果に不満があっても、不用意にこのような不満を口にするのは絶対に避けるべきです。単なる負け惜しみにしか聞こえませんから、陰で笑われてしまいます。

そもそも評価が正当かそうでないかは周りが判断することであり、選考される当事者であるあなたにそれを指摘する権利はありません。まずは評価を素直に受けとめる姿勢を持つことが大切です。

気持ちを切り替えるスイッチにもなる

〇自分の力量を認め次のアクションにつなげる

「力不足」という自分自身の問題から目を逸らさず、真摯に結果を受け入れている姿に、これを聞いている人は清々しい潔さを感じます。「次は頑張ります」という前向きな言葉を元気よく口にすると、それが自分自身の気持ちをさっと切り替えるスイッチにもなります。

こんな言い方も→応援していただきありがとうございました。結果は違いましたが、今後、より一層努力します。

周りの人の期待が大きかったのなら、このように、応援してくれたことへの感謝の気持ちを最初に言葉にする言い方がよいでしょう。

場面4 上司が何度も同じ自慢話をしてきたとき
×あのー部長、以前それはお聞きしたような気がしますが……
〇以前より、少しだけわかる気がしてきました。何度聞いても勉強と励みになります

×事実をネガティブに伝えると不満のメッセージになる

それとなく「事実」を伝えているつもりかもしれませんが、口をすぼめてモゴモゴと発するこのような言葉は、「あなたのせいで困惑しています」というメッセージとして相手に伝わります。こんなふうに言われた上司は、不満を抱き、機嫌を損ねてしまうでしょう。ルール②のように何かを否定するときは、まず全体を肯定し、その後に部分的に否定する必要があります。

また、語尾が歯切れの悪い印象で、相手を責めているようにも聞こえてしまいます。これでは、善かれと思って話した相手を否定することになり、一気にあなたへの印象は悪化します。

〇事実を伝えつつポジティブな視点に変換する

「すでに何回も聞いている」ということをやんわりと伝える一方で、決して否定することもないベストの10秒です。「あれ、前に話したっけ?」と頭をかきながらも、こう言われた上司は上機嫌なはず。このような気の利いたリアクションができれば、部長から愛される部下になれるでしょう。

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