また同じ話!上司にそれとなく伝える「言い方」 帰り際に仕事を頼まれたときはなんと言う?

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たった10秒のひとことが、コミュニケーションの質を上げることに役立ちます(写真:kouta/PIXTA)
10秒で伝えられる言葉はどのくらいでしょうか。パフォーマンス心理学の研究では、人間は10秒の間に約44文字を話せることがわかっています。「普通であれば、なんとなく発してしまう10秒間のひとことを意識することは、コミュニケーションの質を上げることに役立ちます」と言うのは、パフォーマンス心理学第一人者である佐藤綾子氏。本稿では、同氏の新著『10秒で好かれるひとこと 嫌われるひとこと』を一部抜粋のうえ、たった10秒で変わる「言いにくいことの伝え方」についてお届けします。

たった10秒で言いたいことを主張し、話を聞いてもらう

日本人が「ノー」と言うのが苦手な国民であることは昔から有名です。農耕民族で、集団主義文化の伝統があり、みんなと同じことを言っていれば安心。反対など言ったら最後、両者の関係まで悪くなってしまいます。でも、どんな言いにくい状況でも、言うべきことを上手に言って、うまく相手を動かしていきたい。それが私たちの願いですね。

ここで狙うのは、相手の気を悪くさせずに主張をして、相手の気持ちや行動を変えてもらうこと(※パフォーマンス心理学での態度変容)です。

誰だって自分が正しいと思っています。だから態度変容なんてまっぴらごめん。そこへ、「変えてください」とせまるわけですから、10秒だけで全部変えるのは難しいに決まっています。しかし、変えるためのきっかけづくりは10秒の言葉がけでできます。では、トライ!

■5つのルール
①NOを言うときと言わないときの目安を持つ

NOを言ったとしても相手が気を悪くするかしないかを想像しましょう。もし気を悪くするような相手であれば、否定的なことは言わないようにしましょう。
②全体肯定→部分否定の形を守る
相手の意見を全肯定し、否定を一部に限定することで主張を受け入れやすくすることができます。
③怒りや焦りの感情に振り回されない
いくら相手が苦手でも感情にまかせて怒ってはいけません。感情だけでは相手に真意は伝わりませんから、理性を保ってコミュニケーションすることを意識しましょう。
④「負けて帰る金の橋(ゴールデンブリッジ)」を用意する
相手が「言い負かされた」とか「言いくるめられた」と感じないように、相手にも有利になる逃げ道を用意してあげましょう。
⑤手に負えなさそうなら「第三者扱い」に回す
どうしようもない状況に陥ったら、第三者の存在を話題に入れ、相手の気をそらすようにしましょう。
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