「ジャイキリ」弱者が強者を倒すお蔵入りアイデア 妄想を実現した者が世紀の番狂わせを起こす
アインシュタインの名言を借りれば、「一見、馬鹿げたアイデアだと感じるものでない限り、それはアイデアではない」。
ジャイキリなどと勇ましいことをいっているわけだから、この馬鹿げたアイデアが欲しい。当然、ここでの問いかけは次のようなものになる。
「世紀の大番狂わせ」をするとしたら、
それはどんなものでしょうか?
ちょっと芝居がかった問いかけだとは思う。でも、この問いかけをすると、経営者は楽しそうにされる。立場上、軽はずみ、あるいは無邪気にはいえないようなワイルドアイデアを結構もっていたりするからだ(本当にワイルドで椅子から転げ落ちそうな場合も時々ある)。
経営戦略やそれに基づく中期事業計画をつくるにあたり、その「馬鹿げたこと」を考えずして、ただただ各部門に意見をもらい、全社での縦軸(市場/顧客)と横軸(商品/サービス)の整合性をとっていた、というのではあまりにももったいない。
経営者の方々からは、意外なくらいスムーズにいろいろな話が出てくる。おそらくそれは、今、ふと頭に浮かんだのではなく、過去、仲間内でのちょっとした会話で出てきた半分冗談めいた妄想だったり、ある日、誰かが思いつき、社内で真剣に議論した末、結局はお蔵入りしてしまったスーパーアイデアだったり、いろいろだと思う。
あとは、ご自身が常々、心に描いていたものの、なんとなく社内の雰囲気や政治等々からそれを議論することを躊躇したと正直に告白していただいたこともあった。
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