吉田カバンの売れ筋に見た「仕事バッグ」の最新事情 新年度の春は売れやすく「気分転換の買い替えも」
「ランドセル型のバッグを愛用していますが、同じブランドのリュック型が欲しいです」
使っているバッグについて聞いた、30代の男性会社員からは、こんな答えが返ってきた。
「理由は気分転換です。今は『マザーハウス』の黄土色っぽい革製ランドセルですが、そのバッグが使い始めて長くなってきたので。今度はシックな藍色のリュックを考えています」
こうした買い替え需要もあり、4月は12月と並び、1年で最もバッグが売れる時期だ。
そこで今回「仕事用バッグの選び方」を、第一線で働くビジネスパーソンに聞くとともに、選ぶ際のポイントを吉田カバン(※)に教えてもらった。
同社は1935(昭和10)年の創業。今年で創業87年の老舗で、商品の耐久性など品質に定評がある。主力ブランド「ポーター」(PORTER)は、長年にわたり社会人にも人気だ。
(※)正式社名は株式会社吉田。名称は「吉」の「士」の部分が「土」
今回はマニア向けでなく、ビジネスシーン別に考え、吉田カバンの売れ筋商品も紹介しながら、一般的なバッグ選びを考えた。
「就活生」に人気のバッグは、手提げ型
春は新卒社員が入社する時期だ。この人たちは就職活動で、どんなバッグを選んだのか。まずは、昨年新卒で入社した人に聞いてみた。
「就活を始めるにあたり、黒色の手提げ型のビジネスバッグを買いました。理由は、周りの就活生に合わせるためです。就活生スタイルの一部として、そうしたバッグを持つことが大事だと考えました」(20代の男性会社員)
無料会員登録はこちら
ログインはこちら