吉田カバンの売れ筋に見た「仕事バッグ」の最新事情 新年度の春は売れやすく「気分転換の買い替えも」

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女性2人が「革製バッグ=気分が上がる」と話したのは興味深い。何年か前には「プレゼンテーションの場でも持参できるバッグが欲しい」という声に応えて、女性向けに新たな革製バッグを開発したメーカーもあった。

また、冒頭で紹介した男性が革製ランドセルを愛用するように、革素材なら上質感も演出できる。スーツ×リュックを好まない人からも支持されているようだ。

吉田カバンには「ポーター タイム ブラック」(7万5900円、税込み)というデイパックがある。メイン素材は革で、全体をブラック一色に仕上げている(写真:吉田カバン)

店舗で選ぶ場合・ネットで選ぶ場合のポイント

最後に「実店舗・ネットそれぞれで選ぶ場合のポイント」を岡田さんに聞いてみた。

「実店舗では、中に何を入れたいか、使用シーンはカジュアルなのか、フォーマルなのか、普段どんな服装で持つかなど、店員さんに具体的に相談するとよいでしょう。お勧めのバッグを手にしてみて、意外に軽い、などを実感できるのは店舗ならではです」

ネットでの選び方については、どうだろう。

「基本はサイトに『探しに来る』のでしょうから、例えば『リュック、パソコン、価格』などのキーワードから検索します。サイズや重さなどのスペックは表示されていますが、具体的なイメージがつかめないかもしれません。私たちもこうした不満に応えようとしています。

手前みそですが、吉田カバンオフィシャルオンラインストアでは、バッグの中が見られたり、別角度から見せたり、人が背負った画像を入れるなど、商品イメージを高められるよう工夫しています」

2020年からは、外出・外食自粛など我慢を強いられてきた。さまざまな規制も緩和されてきた今年の春、新しいバッグで「気分を上げたい」人が増えるかもしれない。

高井 尚之 経済ジャーナリスト、経営コンサルタント

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たかい なおゆき / Naoyuki Takai

学生時代から在京スポーツ紙に連載を始める。卒業後、日本実業出版社の編集者、花王情報作成部・企画ライターを経て2004年から現職。「現象の裏にある本質を描く」をモットーに、「企業経営」「ビジネス現場とヒト」をテーマにした企画・執筆・講演多数。近著に『なぜ、人はスガキヤに行くとホッとするのか?』(プレジデント社)がある。

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